40%-- 何を示す数字だと思いますか?
2008年8月、農林水産省が2007年度分の食料需給表を公表しました。この40%という数字は、日本における食料自給率をカロリーベースで表したものです。食料自給率40%。つまり、私たちは食料の60%を輸入に頼って生活しているということです。ということは、それらの食料が食卓に上るまでには、遠く離れた生産地からの距離をはるばるやってくることになります。農産物づくりに適した気候や土壌という面で避けられないこともありますが、近くで生産できる果物や野菜まで輸入されています。
食べ物が運ばれてきた距離を"フードマイレージ"というそうです。食料を遠くから輸送することは不必要な汚染をたくさん作り出してしまいますが、地元産や国産の食材を買うことで汚染削減に大きく貢献できます。
汚染削減に加えて、地産地消は小規模農家の方たちを応援したり地域活性化にも繋がります。また、地元でとれた食料は鮮度が高いです。たくさんの人たちが地産地消商品のほうがよりおいしくて健康的だと感じる理由の一つではないでしょうか。
地元で生産されたものを購入する方法の一つは、地 元の農家の方たちが運営する農産物直売所や、道の駅で買い物をすることです。生産者と消費者がのコミュニケーションの場でもあります。生産者の方に、直接 質問したり(どのように栽培されたのかなど)、お勧めのレシピを教えてもらったりできる機会です。とっても楽しいですよ!
生産農家の方から直接購入するという方法もあります。http://watagonia.com/food/local.htmlは"日本全国からおいしい旬の食材を通販・宅配してくれる農家・生産者さんのホームページを都道府県別に厳選して"紹介してあります。さらに、"「都道府県」の地産地消活動への取り組みを紹介しているページ"へのリンクもあって、地元でどんな地産地消活動がされているのか、販売所はどこなのかなどの情報を得ることもできます。
また、スーパーで地元産の食材を探すこともできます。最近では、地産地消食材のコーナーを設けたり、生産地や生産者の写真の載ったラベルを使うスーパーが増えました。もし近くのスーパーでそのような取り組みがなければ、お店の方に話をしたり、意見箱に提案することも良い方法だと思います。
スーパーで食材を買う際には、何が旬の食材かに気をつけましょう。旬ではないものが売られているということは、おそらく遠方から輸送されてきたものだと考えることができます。旬の食材が一覧になったものやカレンダーを参考にしてみてください。
地元産や国産の食材を購入することはとても大切なことですが、これは農産物に限ったことではありません。近くで生産された品物を買うことで、長距離輸送で出る汚染を減らすことができます。また、大企業よりももっと環境に配慮した生産者の方たちの支援にも繋がります。
とはいえ、私たちは世界市場の中に生きていて、"どうしても"必要とするものの中には、地元やその近辺で生産されてないものもあります。だから身の回りのあらゆるものを地元産だけでまかなうというのは、ほとんどの私たちにとって現実的ではありません。しかし、より多くの地元や国産の商品を買うこと、地元の生産者の方たちをもっとサポートすること、私たちの言動やお金の使い方を通して、もっと地元産・国産の製品を販売するよう大企業に働きかけていくことは、私たちが現実的にできることではないでしょうか。
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