Thursday, November 20, 2008

自然の美

このブログをこれから先に進めていく前に、僕はエコ活動の専門家ではないということをはっきりとしておきたいと思います。僕は、自分の悪い習慣をより良いものに変えていこうとしている、ごく普通の人間です。僕は、大都会の浪費的で環境破壊的な文化の中で育ちました。でも、大人になってから旅をして、人間の手が入ってない、熱帯雨林、砂漠、海、サンゴ礁、山、洞窟など、いろんな場所を見てきました。これらの場所は、美しいです・・・。言葉では表せないほど美しいです。世界のどんなに素晴らしい才能を持った詩人でも、その素晴らしさを言葉で表現することはできないと思います。なので、僕もあえて表現しようとはしません。現在残っている、これらの場所を破壊してしまうことは、人類にとって最大の悲劇です。人類として、それ以降も僕達は存在し続けるかもしれませんが、僕達の魂は永遠に壊れてしまうというだろうことに疑いはありません。

もしかしたら、僕が何のことを話しているかお分かりかもしれません。もしそうでなくても、自然の中で過ごす時間を持つことで(長ければ長いほうが良い)、なんとなくでも分かってもらえるんじゃないかと思います。

僕オススメの自然の中での過ごし方を紹介します。人間が作り出す音が全く聞こえない、できるだけ遠い場所まで行ってみてください。日本にはたくさんの山もあるし、自宅から数時間車で行ったところに国立公園もあると思います(ただ、車で行くことになるので排気ガスををたくさん出してしまうことになりますが・・・)。

国立公園の中をハイキングして、テントの中で夜を過ごすことだってできます。泊まらないにしても、一日ハイキングをすることもできます。ポイントは、道路や観光案内所からできるだけ遠いところへ行くことです。人間界から、自然界へ行きましょう。

そして、せっかく自然の中にいるんだから存分に自然に浸りましょう。たくさんのことをしようとしないで、本も読まないで、話ばかりをしないで、ただ静かに、五感をオープンにして、周りの全てを取り入れながら、そこにいてください。深呼吸をしてください。聞こえてくる全ての音を聴いてみてください。花や風の匂いを嗅いでみてください。近くや遠くのにあるものを見渡してください。木や石、地面を触ってみてください。全てに浸って、全てを深く感じてみてください。日の入りや日の出を見てください。もし運がよければ、あなたというゲストを受け入れてくれる、その場所に住んでいる生き物に出会えるかもしれませんね。

もし、大自然のある国立公園や山などの場所へ行けないなら、自宅や職場の近くにある森や公園でも大丈夫。携帯やipodをオフにして、本を閉じて静かに座ってみてください。そよ風の中を揺れる木を見たり、鳥の話し声を聴いたり、どんな風に太陽の光が全てを包み込むかに注目してみてください。"思考"というボリュームを下げ、"感覚"というボリュームをめいっぱい上げて、あなたの周りの環境を感じてください。

実体験に変わるものはありませんが、自然に関するドキュメンタリー番組を観ることも自然との繋がりを深くするのに役立つと思います。素晴らしいドキュメンタリー番組、プラネットアースシリーズはいいスタートだと思います。YouTube のクリップはこちら

自分の心や体に優しくすることとは別に、自然と触れ合う時間を持つことはとても大切だと思います。そうすることが、私達が失っていっているものが何か、ということを理解できると思います。それが理解できたとき、自然との繋がりと自然の美しさを心で感じる体験をしたとき、環境保護主義者にならないではいられません。地球の生態系や人類を守るために変化を起こそうとするなら、早急に僕達みんなが環境保護主義者になる必要があるんだと思います。

Sunday, November 9, 2008

歩こう!

アメリカは車社会。どこへ行くにも車を運転します。数ブロック先に行くときでさえも車を使います。 まるで歩くことにアレルギーがあるかのように。でも散歩に行くのって、とても気持ちが良いものです。

僕のおばあちゃんは、約6キロ離れたところに住んでいます。ときどき車で会いに行ったり、ときどき歩いて行ったりします。先週末は歩いて行ってきました。車だと片道15分の道のりを、歩いて片道1時間20分。とってもいい散歩でした。


すごくキレイな秋の日。紅葉、新鮮な空気、鳥のさえずり、どんぐりを隠すのに忙しそうに行ったり来たりするリス、肌に当たる日差し、街の音や通りすぎていくの人々を楽しみました。良いエクササイズになりました。考え事をする静かな時間を持てました。写真も撮りました。帰り道には、音楽を聴きました。心も体もリラックス、リフレッシュできた午後でした。それに、ガゾリンを使いませんでした。


もちろん、11キロを運転するだけでは膨大な量の汚染を出すわけではありません。でも、それでもいくらかは汚染を作り出します。たとえどんなに小さなことでも、環境に良いことを実践し、汚染を減らしていく努力の積み重ねが大きな変化になります。一人一人の小さなの貢献も、合わされば大きな力になります。

大切なことは、ほんの少しでも、時たまでも歩いたり、自転車に乗り始めることで私たちの考え方も変わり始めるということです。そして、私たちの考え方が変われば、エネルギーの無駄遣いや汚染を作り出すことが大きく減り始めると思います。


車を運転して行ったよりも、歩いたほうがずっと楽しかったです。散歩の途中にに撮った写真です:
















Saturday, November 1, 2008

地産地消

40%-- 何を示す数字だと思いますか?

2008年8月、農林水産省が2007年度分の食料需給表を公表しました。この40%という数字は、日本における食料自給率をカロリーベースで表したものです。食料自給率40%。つまり、私たちは食料の60%を輸入に頼って生活しているということです。ということは、それらの食料が食卓に上るまでには、遠く離れた生産地からの距離をはるばるやってくることになります。農産物づくりに適した気候や土壌という面で避けられないこともありますが、近くで生産できる果物や野菜まで輸入されています。

食べ物が運ばれてきた距離を"フードマイレージ"というそうです。食料を遠くから輸送することは不必要な汚染をたくさん作り出してしまいますが、地元産や国産の食材を買うことで汚染削減に大きく貢献できます。

汚染削減に加えて、地産地消は小規模農家の方たちを応援したり地域活性化にも繋がります。また、地元でとれた食料は鮮度が高いです。たくさんの人たちが地産地消商品のほうがよりおいしくて健康的だと感じる理由の一つではないでしょうか。

地元で生産されたものを購入する方法の一つは、地 元の農家の方たちが運営する農産物直売所や、道の駅で買い物をすることです。生産者と消費者がのコミュニケーションの場でもあります。生産者の方に、直接 質問したり(どのように栽培されたのかなど)、お勧めのレシピを教えてもらったりできる機会です。とっても楽しいですよ

生産農家の方から直接購入するという方法もあります。http://watagonia.com/food/local.htmlは"日本全国からおいしい旬の食材を通販・宅配してくれる農家・生産者さんのホームページを都道府県別に厳選して"紹介してあります。さらに、"「都道府県」の地産地消活動への取り組みを紹介しているページ"へのリンクもあって、地元でどんな地産地消活動がされているのか、販売所はどこなのかなどの情報を得ることもできます。

また、スーパーで地元産の食材を探すこともできます。最近では、地産地消食材のコーナーを設けたり、生産地や生産者の写真の載ったラベルを使うスーパーが増えました。もし近くのスーパーでそのような取り組みがなければお店の方に話をしたり、意見箱に提案することも良い方法だと思います

スーパーで食材を買うには、何が旬の食材かに気をつけましょう。旬ではないものが売られているということは、おそらく遠方から輸送されてきたものだと考えることができます。旬の食材が一覧になったものやカレンダーを参考にしてみてください。

地元産や国産の食材を購入することはとても大切なことですが、これは農産物に限ったことではありません。近くで生産された品物を買うことで、長距離輸送で出る汚染を減らすことができます。また、大企業よりももっと環境に配慮した生産者の方たちの支援にも繋がります

はいえ、私たちは世界市場の中に生きていて、"どうしても"必要とするものの中には、地元やその近辺で生産されてないものもあります。だから身の回りのあらゆるものを地元産だけでまかなうというのは、ほとんどの私たちにとって現実的ではありません。しかし、より多くの地元や国産の商品をこと、地元の生産者の方たちをもっとサポートすること、私たちの言動お金の使い方を通して、もっと地元産・国産製品を販売するよう大企業に働きかけていくことは、私たちが現実的にできることではないでしょうか

Saturday, October 25, 2008

Heat ヒート

10月21日の夜、アメリカのPBS局の'フロントライン'という番組で"ヒート"というドキュメンタリーが放送されました。地球温暖化とこの問題に対して政府や企業がどんなことをしているか(していないかも)についてのドキュメンタリーで、私たちが正しい選択をしよい方向に進むのを手助けしてくれる番組です。以下のサイトで見ることができます:

http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/heat/view/ 

予告編はこちら:

"もったいない"

私たちの習慣をもっと環境にやさしいものに変えていこうとするとき、私たちが変えられる最も重要なものは、私たちの考え方だと思います。

地球の資源は限りがないから自分たちの好きなだけ使える。資源と同様、ごみ廃棄場も限度がないから物をどれだけ捨てても問題なし。‐‐というのが、現在ある私たちの文化の考え方ではないでしょうか。車のガソリン、家や電化製品に使う電気を使うとき、私たちはお財布の中からどれだけ支払うかという目先の出費のみを考えてしまいがちです。物を買うときも、それらを捨てた後はどうなるんだろう、といったことは考えたりしていません。1週間に一度ごみ収集に来てもらって、必要ないものは全て目の前から消えてしまいます。"去るもの日々に疎し"ということわざのように、見えないものは忘れ去られます。

でも、これは古い考え方。私たちの新しい考え方は、ほぼ正反対。エネルギー源の使われ方や(いつかはゴミになってしまうであろう)全ての品物には、犠牲や代償が伴っていると考えることが必要です。

それが"もったいない"の精神です。

"もったいない"に相当する英単語はありません。英語にすると'地球とその資源はすごく貴重だから、今持っているものを大切にして、考えなしにものを使わないようにしよう。まだまだ使えそうなものを簡単に捨てないようにしよう。私たちの環境に感謝しよう、無駄遣いはよそう。'という感じでしょうか。

"もったいない"が日本語で使われる例:地場産市場に行ってリンゴを何個か買って、レジに行きました。すると、レジの人がリンゴを袋に入れようとしました。あなたはニッコリ笑って"袋がもったいないので、いりません"と言って断る。レジの人も、ニッコリ笑ってリンゴだけを手渡し、あなたはポケットや持参した袋にリンゴを入れて持って帰るとか。他にも、歯磨き中に水を流しっぱなしにしていると、あなたの配偶者が"もったいない"と言って水道を止めたり。こんな風に日本語では"もったいない"が使われています。

ワンガリ・マータイさんは、民主主義、女性の権利、そして、特に環境保護の活動促進への貢献が認められ、2004年にノーベル平和賞を受賞したケニア人の女性です。マータイさんは、世界中で環境保護を訴えてこられました。2005年に来日されたときに"もったいない"という言葉を習って以来、国際的な、どの言語でも使える環境活動の精神を表す単語として、"もったいない"を広めていらっしゃいます。

彼女に習って、この単語を英単語のひとつにしていきましょう。そして、もっと大切なのは"もったいない"の精神をもって毎日の生活をしていきましょう!

最後の木

最後の木が切られたとき
最後の魚が釣られたとき
最後の川が毒されたとき
あなたは、お金を食べることができないということを悟るだろう
--アメリカ先住民クリー族の予言

地球は今、危機的状態にいます。夜のニュースや新聞の一面にちらりと目をやっただけでは想像し難いかもしれません。でもほんの少しでも掘り下げていくと、今、地球がどんな状況にあるのかがすぐに見えてきます―とてもハッキリと。

考えてみてください:
80%以上の地球上の天然林が破壊されています(アメリカでは、95%以上の原生林が失われました);50年前には地表の14%が熱帯雨林で覆われていましたが、現在は6%しか残っていません--60エーカーが1分ごとに失われています;1950年以降、世界の90%以上の魚が海から獲られました;"4頭のうち1頭の哺乳類が、8羽に1羽の鳥が、全両生類の3分の1が、70%の世界の評価された植物が絶滅の恐れがあると、保護が必要な動植物をまとめたレッドリストに加えられました。

地球の生態系が死んでいっています。私たちの存在は、この生態系に基づいているのです。生態系が死んでしまうということは、私たち人間も死んでしまうということです。

"
地球の状態に関してこれまでで最も包括的な調査"と言われる、国連のミレニアム生態系評価は、“人間の行動が環境に多大な負担をかけながら、地球の自然資本を激減させている。未来の世代を持続させる生態系の能力を、当然と考えることはもはやできない。”と発表しています。

なぜこのようなことが起きているのでしょうか?

原因は私であり、あなたでもあります。そして知り合いの人たちみんなです。実際、世界中すべての人びとが原因ですが、特に世界の先進工業国に住んでいる私たちが大きな原因です。私たちの生活は、地球資源をとにかく消費し膨大な量の汚染と廃棄物を作り出すことに基づいています。

私たちは地球の資源は無限で地球は不滅だ、という見方で育ってきました。環境への配慮をせず、たいてい快適さや喜びという願望のみによって消費に関する決定を行っています。

しかし、私たちの行動は影響を及ぼします。私たちが買うものは、資源を使い、生産の過程で汚染を作り出し、そしてそれらを捨てた後にも汚染を作り出すのです。私たちの家、車、電化製品に動力を供給するエネルギーは化石燃料、主に石油や石炭からできています。これらの燃料は、地球から採取する際に地球に悪影響を及ぼし、また、私たちが利用できるようなエネルギーに変えるときにも、汚染や地球温暖化といったダメージを引き起こします。実際、私たちの行動全てに環境的な犠牲が伴っているのです。

だからと言って、私たちの二酸化炭素排出量をゼロにしなければいけない、ということではありません。ゼロにする唯一の方法はきっと、森に住んで岩や棒などを使って狩をしたり耕作をする生活かもしれません。でも、私たちはそのようなことはしないでしょう。しかし、石器時代の生活に戻るというアイデアと資源の消費を全く無視した生活をするいうアイデアの中間で、私たちにできることがたくさんあります。地球への被害を少なくすることが、私たちみんなの日常生活の中にはたくさんです。

それがこのブログの目的です。地球へのダメージを減らすアイデアや情報を交換できたら良いなぁと思っています。私たちができることが本当にたくさんあります。私たちができることをしていって、一歩ずつ前に進むしかありません。例えそれが小さなことでも、やる!って強く心に決めること。何もしないよりは、少しでもダメージを少なくできるはずだから。"今"行動を起こす必要があります。私たちの子供たちの世代や孫の世代が"最後の木"の予言を現実のものにしなくていいように。残して恥ずかしくない世界を後生に残すために…。